キットカット(KITKAT)は日本人にも馴染みのあるチョコレート菓子だが、生まれたのは日本ではなくイギリス。1935年8月29日にイギリスのロントリー社がウェハースをチョコレートで包んだ”チョコレート クリスプ”を発売したことが始まり。パッケージはこの時から赤色だった。その後、ロントリー社の工場で働く男性の提案から職場などに持参しやすい(気軽に食べられる)ようチョコレートバーが4本連なった形状(4フィンガー)の製品が生まれ、1937年5月には製品名の長さを懸念してキットカットというブランドを加えた”キットカット チョコレートクリスプ”となった。第二次世界大戦が始まると牛乳の入手が困難になり、レシピの変更を余儀なくされた。消費者からの信頼を失うことを恐れたロントリー社は、現状で提供できる最大限の製品という旨の広告を出し、パッケージを青色にし、キットカットという製品名のみを残して発売を続けた。1949年に入手できる牛乳の量が増えてくるとパッケージを赤色に戻したが、ブランドを軸とした戦略を推し進めることになり、製品名はキットカットのみとなった。こうして、いわゆるキットカット(KITKAT)になっていった。
ちなみに、日本で初めて発売されたのは1973年。また1988年にネスレ(スイスに本社がある)がロントリー社を買収し、キットカットを引き継いだ。
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