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新たに季語を作ることの可不可

俳句には季語を入れるというルールがある。季語とは「句の季節を表すために詠み込む語句」※1のこと。そして、どの言葉を季語とするかを正式に認定する機関は存在しない。つまり、季語とは、多くの人が季語として認識するから、季語となる。
例えば俳人・夏井いつき氏は「何かしらの協会が認定するようなものではなく、長い歴史の中で自然と定着していくもの」※2「たくさんの人が、あっこれは季語ですねって、認識して、使うようになって」※3と話し、俳人・片山由美子氏も「季語は個人のものではない」「俳句を作るにも、読むにも、季語を共有することが必要である」※4と指摘している。
そのため、多くの人が季語だと認識し、使用するほど浸透させることができれば、新たに季語を作ることも可能だと言える。実際、例えば万緑という季語は、中村草田男氏が作った。
先述のように、季語の認定機関は存在しないため、何をもって、浸透したと判断するかは難しいが、俳句の世界には歳時記(季語を季節ごとに分類して整理し、解説を加えて例句を示した書物)※5と呼ばれる書物があり、必須条件ではないものの、少なくともこれに掲載されれば十分に浸透したと言える。ちなみに、万緑も後に歳時記に掲載された。

引用元:※1=学研全訳古語辞典-季語/引用元:※2=サステナブルタイムズ-俳句に親しめば、季語を通して季節の変化を感じ取れる。日常を豊かにしてくれる「アイテム」です―俳人・夏井いつき/引用元:※3=YouTube-夏井いつき俳句チャンネル-【季語】季語って勝手に作っちゃっていいの?/引用元:※4=公益社団法人 俳人協会・俳句文学館-季節の講座特集-俳句文学館 2020年(令和2年)2月5日号-問題季語を探る 片山 由美子/引用元:※5=学研全訳古語辞典-歳時記/参考元:NHK高校講座-国語表現 第19回-俳句・短歌を作る-古宮才由里(国語監修・執筆)/参考元:公益社団法人 俳人協会・俳句文学館-俳句の庭/第2回 二月の花 片山由美子/参考元:第8回 瀬戸内・松山 国際写真俳句コンテスト-夏井いつきプロフィール

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