独眼竜との異名を持つ伊達政宗(伊達家17代当主)氏が右目の視力を失い(失明)、隻眼(片目)となった理由は、梵天丸(ぼんてんまる)と名乗っていた子供(5歳程度)の頃に、疱瘡(ほうそう/天然痘などとも呼ばれる)という天然痘ウイルスによる感染症にかかったからだと言われている。
伊達氏の遺骨の頭骨の調査が行われた際、眼窩(がんか:眼球周辺部)に外的損傷は見られなかった。また伊達氏は自身の隻眼について、生まれつきではなく疱瘡にかかった旨を家臣に話していたことが明らかになっている。
予防接種(種痘)が普及する江戸時代末期まで、日本人の失明の原因として最も多かったのが疱瘡で、両目を失明することも多かったそう。
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