さかなクン(大学名誉博士・客員教授や画家など)氏が被っている帽子のモデルとなった魚は、ハコフグ(フグ目ハコフグ科)のオス。大きなオスはこの帽子のように背中が鮮やかな青色になる。日本では岩手県から九州南部に分布し、食用にも用いられるが、刺激を受けると皮膚から粘液の毒(パフトキシン)を出す。稀に猛毒(パリトキシン)を持つ個体もいる。
この帽子を被るようになったのは、どうぶつ奇想天外!(TBS)というテレビ番組の2回目の出演からで、視聴者がさかなクンだと理解できるようアクセントを付けることを提案されたから。またハコフグの帽子が選ばれたのは、関係者と相談するなか、小学2から3年生の頃に家族旅行で福島県いわき市小名浜の魚屋に行った際、水槽の中を小さなハコフグがタイやブリにぶつかりながらも健気に泳いでいる姿を思い出し、思いついたから。
ちなみに、この帽子には学校の授業などで使う学帽の形状をしたものや水中で使う防水性や保温性に優れたものなど、複数の種類がある。またさかなクン氏によると、厳密にはこれは帽子ではなく皮膚とのこと。
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