SOSとは遭難した船舶が救助を求める際に発する無線電信(電線を使わず電波により行う電気通信)によるモールス符号(短符号のトンと長符号のツーを組み合わせて表す文字)のこと。何かの言葉を省略したわけではなく、トントントン・ツーツーツー・トントントンというモールス符号で表現でき、打電しやすいため採用されたと言われている。1906年に開催された第1回万国無線電信会議(ベルリン会議)で採用され、1908年に日本もこの条約を批准(正式に採用)した。ただ、1900年代になるとデジタル通信の技術が発達。1999年に新たにGMDSSと呼ばれる人工衛星を利用した通信システムが採用され、以降、モールス符号による救助要請は役割を終えた。
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