一口にカレーと言っても世界には様々なものがある。日本では一般的にカレーと言えば小麦粉によるとろみのついたものを指すが、スープカレーと呼ばれる「さらさらしたスープ状のカレー」※1も存在している。小麦粉によるとろみが少なく、一般的にご飯は別皿に添えられる。
このスープカレーは日本では1971(昭和46)年に生まれた。『薬膳カリィ本舗アジャンタ(北海道札幌市)』という店が、薬膳スープカレーの提供を始めたことが始まり。
当初は具材はなかったが、ダシを取って捨てていた大量の野菜と鶏肉について、常連客から「捨てるくらいなら食べさせて」※2と言われたことをきっかけに、1975(昭和50)年頃から入れられるようになった。
ただ、スープカレーという名称は使われておらず、この名称が使われるようになったのは1993(平成5)年にオープンした『マジックスパイス』という店。以降、料理名としてスープカレーという名称が定着した。
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