テディ・ベアを世界で初めて作ったのはドイツにあるマルガレーテ・シュタイフ社。マルガレーテ・シュタイフ氏が創業した。当時はフェルト・トイ・カンパニーという社名だった。様々なぬいぐるみを作成し、販売していて、事業を手伝っていた甥のリチャード・シュタイフ氏はその基礎となる動物のスケッチを行っていた。そして、1902年に「「本物のようなクマのぬいぐるみ」を思いつき、腕と脚を動かせる毛足の長いモヘアで作られたクマのぬいぐるみを設計」。こうしてクマのぬいぐるみ55PBが生まれた。55PBとは、55はサイズ、Pはドイツ語でぬいぐるみを、Bはドイツ語で可動式を表している。当時はまだテディ・ベアとは呼ばれていなかったが、これが世界で初めて作られたいわゆるテディ・ベアだと言われている。
世界で初めてテディ・ベアと名付けたのはあるお菓子屋で、ベアは英語のクマ、テディはセオドア・ルーズベルト大統領の愛称から付けられたとされる。1902年の秋にルーズベルト大統領は趣味の熊狩りに出かけた。その際、瀕死の熊と出会うもスポーツマン精神に反するとして撃たなかった。このエピソードがワシントンポスト紙に掲載されると、あるお菓子屋がクマのぬいぐるみを作り、テディ・ベアと名付けた。その後、55PBはアメリカ人バイヤーの目に留まり、3000体の注文が入り、ルーズベルト大統領の晩餐会のディスプレイとして使われる機会があった。そして、やはり同大統領の愛称からテディを取ったテディ・ベアと呼ばれ、一大ムーブメントを巻き起こしたそう。
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