日本には「雷が落ちるとキノコが育つ(増える)」という旨の言い伝えがあり、これに関する研究が進められている。そして、この言い伝えはキノコによっては事実であることが確認されている。
例えば岩手大学工学部電気電子工学科の高木浩一准教授らが、落雷地点の近くに流れる程度の適度な電気(5万~10万ボルト)を菌入りのホダ木に(発芽の2週間から1カ月前の間に)流す実験を行ったところ、シイタケは2.2倍、ナメコは1.8倍、クリタケが1.6倍、ハタケシメジが1.3倍という具合に、10種類のキノコのうち8種類で収穫量が増加した。
また、日本工業大学の平栗健史教授らが、落雷を再現した音(115デシベル)をホダ木に打ち込む前のシイタケの菌に(1日3回数秒間)あてる実験を行ったところ、通常は発芽から収穫まで1週間かかるところ、3~4日まで短縮した上、収穫量も2倍になった。
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