植物には苦みや渋み、色素の成分であるポリフェノールが含まれ、その一つにカテキンと呼ばれるものがある。主に緑茶に含まれ、エピカテキンやガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレートの4種類ある。そして、カテキンには抗酸化作用などの他に抗菌作用もあり、”勝て菌に”という言葉が由来となっているという話があるが、これは誤解。そもそもカテキンは日本語ではなく英語でcatechin。タンニンと呼ばれる物質を含む植物から水で抽出したエキスをカテキューと呼び、インドなどに自生する阿仙薬の木(アカシアの一種でカテキューやペグノキなどとも呼ばれる)のカテキューは生薬などとして利用されていた。1821年にドイツ(スイス)の化学者であるルンゲ氏がこの阿仙薬の木のカテキューから無色結晶状の物質の分離に成功。その後、ドイツの植物学者であるエーベック氏がカテキューをヒントにカテキンと名付けた。
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