くちこ(口子)とはナマコの卵巣のこと。ナマコの卵巣が口先にあることからくちこと呼ばれている。糸状であり、一匹のナマコからほんの僅かしか取れず、約20kg(30から50匹)のナマコからこれを集め、三角形の形になるよう整えながら干したものを干くちこ(干口子)と呼び、冬の寒い時期にのみ作られる。形が三味線のバチ(弦を弾く道具)に似ていることからバチコとも呼ばれる。貴重故に高価で、日本三大珍味の一つでもある。酒の肴に合うと言われ、一本一本ほぐして食べる。そのままでも食べられるが、軽く炙って食べるのが一般的だそう。他にもお吸い物に入れるなど、食べ方は色々とある。
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